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1.14 滋養強壮薬を飲まなくなった横着なおふくろに怒り心頭 [おふくろ]

 95歳のおふくろ。一人住まいであるが、週に2回、小生が泊まりに行き、また、毎日顔を合わせるようにしている。悪い所はどこもなく、自分のことは自分でやれる五体満足なおふくろである。もっとも、それなりの体になり、2、300mを歩くには手押し車につかまっていないと腰が痛いようだ。そして、耳が遠くなり、会話がほとんど通じなくなった。困ったのは、夏には暑さのせいか、2年前から、まだらボケが出るようになったことである。

 耳が途端に遠くなったのは平成18年で、30数万円も出して補聴器を買ったのだが、雑音が入りすぎて疲れるからと、2、3か月で使うのを止めてしまった。メーカーの定期的なアフターケアで、1年間は来てもらえた日には着けていたが、翌日には外してしまうという横着さだ。
 それ以降、どんどん耳が遠くなり、平成22年ごろに、1万円ほどの“補聴器もどき”を買い与えた。スピーカー部分を耳に当てれば、マイクで拾った音が大きく聞こえるというもので、けっこう便利なものだ。今、女房が会話するとき、それを耳に当ててやり、重宝してる。しかし、自分でそれを耳に当てようとはしない。“補聴器もどき”をいつも首にぶら下げておけと言っても、そうしたことがない。
 加えて、庭先で小生が何か頼みごとをしようとして、耳元で大きな声で話しても、聞こえないと言うことが多い。十分に聞こえているのだが、自分に都合の悪いことは聞こえない振りをするのである。勝手ツンボだ。

 ところで、おふくろは昔から料理するのが嫌いな御仁である。お祖母さんが元気なうちは、おふくろは料理をほとんどしなかった。お祖母さんが死んでからは、おふくろが料理をするようになったのだが、親父と2人で外食の毎日ということもあった。そして、平成12年に親父が死んでからは、自分一人の料理を作るのが面倒になり、女房が作ったおかずをときどき小生が届けることが多くなった。
 少しは自分で料理しているかと思いきや、さにあらず。そして、おふくろは信じられないほどの大食漢であることを最近知った。元気なはずである。女房が作ったおかずでは大幅に不足し、隣に住む従兄弟に命じてスーパーで惣菜やらヤキソバといったものを頻繁に買いにやらせていたのである。これを2年前に知って、小生と女房がお隣さんに平謝り。いかにも横着だ。よって、それ以降は、女房が毎日たっぷりおかずを届けることにした。

 あの時代にしては珍しく一人っ子だったおふくろだから、お姫様育ちで跡を取り、隣の新家(分家)は子沢山で全員年下とくるから、自分の弟や妹のような扱いをし、それが今でも続いているのである。なお、婿で入った親父も、おふくろの女王様ぶりには随分苦労したようである。
 そうしたことから、家の中のことは自分の好き放題で何事も進めようとするのであり、息子の小生がやろうとすることにも一々口を挟み、自分の気に入る方向へ持って行かそうとする。

 最近は、ますます横着になった。庭先にある畑での野菜作りは面倒だからしなくなった。野菜作りを止めてしまってはボケる元だから、あれこれ画策して農作業をやらせようとしても腰を上げることがなくなった。とうとう昨秋の冬野菜作りは全部小生がやらざるを得なかった。その方が、かえって小生の負担は少ないのだが、体をもてあまし、毎日らしいことを何もしないとボケるだけだ。これが一番怖い。
 昨年の7月に、おふくろが、畑に数メートルの畝を簡単に立てて、何かの種蒔きをした。何を蒔いたかと問うと、“もう直ぐ(正月で)皆が来て餅を食うから正月菜を蒔いた。”と言う。“今日はお盆の1か月前や。ボケ!”と言うと、ポケーンとしている。
 前の夏にも少々おかしなことを言い、軽いボケ症状が出だしたなと思っていたが、これは正真正銘のボケの始まりだ。このまま行くと、本格的なボケになってしまう恐れが大きい。

 そこで、銀杏葉エキス製剤を1日3粒、できたら6粒を、きちんと飲めといってあるのだが、3粒しか飲まず、それが最近、平均すると1、2粒しか飲まなくなった。これは、おふくろが時々悩まされていた、めまいによく効き、10数年前から飲んでいるのだが、初期の軽いボケにもよく効く。
 また、これだけでは不十分と思われ、漢方薬でボケにいいものがあるから、それも飲ませることにした。これを1日2カプセル。それを昨年の夏からは毎日朝晩2カプセルずつに増量。
 さらに、あっちが痛え、こっちが痒い、と、しょっちゅうこぼすから、他に漢方の滋養強壮剤4種類と膝によい健康食品1種類を飲ませることにしている。
 これだけのものを一度に飲むのは大変だから、銀杏葉と滋養強壮剤1種類以外はカプセルを外したりして湯飲みに入れ、お湯を注げば飲めるようにしておいてやり、銀杏葉のビンの脇に置く。そして、晩のためのボケにいい漢方薬と滋養強壮剤1種類の計3カプセルそして銀杏葉3粒をぐい飲みに入れておく。
 ところが、これを飲まない日が最近多くなった。朝、作ろうとすると前の日のものが2つともそのままになっているのである。銀杏葉のビンの中身も減っていない。
 一方で、倉庫に置いてある栄養ドリンク(砂糖が濃厚で飲みやすい)が最近1日1本の割で減っていく。これを毎日飲んで、滋養強壮薬や銀杏葉をあまり飲まなくなったのである。
 
 “いい加減にせえ!”である。
 前の日に飲んでいないときは、“ちゃんと飲め!”と、大きな声で耳元で言うのだが、おふくろは、“ちゃんと飲んどる。”と返事する。“これは昨日のだ。飲んどらんが。”と再び声を張り上げるも、“ちゃんと飲んどる。”と同じ返事が返ってくる。
 とうとう頭に来て、昨日は、おふくろが手鍋で作ってそのまま食べ始めている雑煮、いや、餅だけを醤油煮したもの(庭先から正月菜を摘んで来て入れろ、と言いたい。)の中に、前日飲まなかった湯飲みに入れた粉末をぶちまけてやった。
 “薬もこうやって飲め!”

 ここまで書いて、スッキリした。
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